黄檗宗の寺院である石峯寺(せきほうじ、京都府京都市伏見区深草石峰寺山町)
伏見稲荷大社の上御殿あたりから南に行くと、赤い竜門造りの参門が印象的な百丈山石峯寺があります。
石峯寺は、正徳3年(1713)黄檗山大本山萬福寺の第6世千呆性侒(せんがいしょうあん)により、禅の道場として創立されました。
石峯寺の本堂の右側に、裏山に行く羅漢参道があります。
上の写真は、石峯寺の境内裏山の「五百羅漢の石像群」です。寛政年間(1789~1801)画家の伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)が妹の真寂と草庵を建て、釈迦の誕生から涅槃までの一生を表わした「若冲五百羅漢」の石像群を、石峯寺7代住職の密山和尚と共に、6、7年かけて造りました。
晩年、伊藤若冲は、自分の絵と米一斗とを交換したことから「斗米庵(とべいあん)、米斗翁(べいとおう)」と呼ばれる別号があります。