平安期の創建であり、鎌倉末期に門前寺院となった随心院(京都府京都市山科区小野御霊町)
周辺は,かつて小野氏の領地であったことから、随心院は六歌仙である小野小町ゆかりの寺としても有名です。
随心院には、小町化粧井戸(写真右)、小町文塚など小町の伝説にちなんだものが多く残っています。
「謡曲『通小町』の前段、即ち深草少将が小町の許に百度通ったという伝説の舞台がここ随心院である。その頃小町は現在の随心院の『小町化粧の井』付近に住んでいた。」随心院境内にある立て札より。
随心院境内は史跡に指定されています。
★随心院へのアクセス
地下鉄「小野駅」 徒歩約5分
★随心院の重要文化財
木造阿弥陀如来坐像、木造金剛薩埵坐像、絹本着色愛染曼荼羅図、隨心院文書5巻
★随心院の観光見所
本堂、書院、小町化粧井戸、小町文塚、百夜週の榧の木、はねずの梅
※ 小野小町は、平安時代の女流歌人で、絶世の美女として七小町などに数々の逸話があります。小野小町の歌は、小倉百人一首にも選ばれています。
「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」(古今集巻二)
※ 六歌仙(ろっかせん)は、紀貫之が「近き世にその名聞こえたる人」として挙げた6人の歌人(在原業平、僧正遍昭、喜撰法師、大友黒主、文屋康秀、小野小町)のことを言います。