如意輪堂は、上醍醐の醍醐山頂(標高450m)にあり、理源大師(聖宝)により貞観18年(876)に建立、慶長11年(1606)に豊臣秀頼により再建されました。入母屋造、妻入で懸造の堂々とした桃山時代の建築物です。
下から登って行くルートの先に如意輪堂がありますので、写真左のように、突如上に見上げる格好で如意輪堂が姿をあらわします。
○開山堂(かいざんどう)
開山堂は、如意輪堂の東隣にあり「御影堂」とも言われています。延喜11年(911)に理源大師(聖宝)の弟子である観賢座主によって建立されましたが、その後焼失し、慶長13年(1608)に豊臣秀頼により再建されました。堂内には理源大師像などを安置しています。左の写真の手前が開山堂であり、左奥に見える建物が如意輪堂です。
○五大堂(ごだいどう)
五大堂は、如意輪堂の北にあります。延喜7年(907)に理源大師(聖宝)が開いた国家鎮護の祈願道場で、現在の堂は、昭和15年(1940)に再建されたものです。本尊の五大明王は「五大力さん」と呼ばれ、盗難除け、災難身代りの仏として信仰されています。
※地図赤印は、如意輪堂