伏見稲荷大社・太閤ゆかりの楼門
伏見稲荷大社の楼門(桜門、ろうもん・写真右)は、華麗な朱色の桃山様式の重厚な二層の大門です。
太閤ゆかりと言われるこの桜門は、豊臣秀吉が、大政所(おおまんどころ・秀吉の生母)の大病平癒を伏見稲荷大社に命じ、成就の時は一万石を寄進すると約束した事がきっかけとなって天正17年(1589)に建立されたものです。
秀吉の願文
「なおなお命の儀は三ヵ年、しからずは二年、実にならずは30日にてもたのみ思召され候。今度大政所殿お本服を願い一万石を加え奉り申付くべきの条、いよいよ応にぬきんずべく祈事専一に候也。六月廿日」
後に、一万石は五千石に値切られることとなります・・・