京都観光/旅行・ぶらり伏見

  ぶらりblog 京都観光/旅行  散策マップ   駅マップ
伏見桃山城 寺田屋 酒蔵 東福寺

京都観光情報や歴史探訪などをメインとした京都観光ブログ。観光気分で、ぶらり京都を散策。
ぶらりblogでは、主に京都伏見周辺を中心にぶらり散策しながら、京都の町並みや人気の観光スポット、京都の観光名所、ひっそりと佇む歴史の足跡などをブログ形式で紹介いたします。


ぶらりblog 京都観光/旅行 記事一覧


<スポンサードリンク>



伏見人形


京都市考古資料館饅頭喰い

現在、京都市考古資料館(京都府京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町)で「伏見人形展」が開催されています。写真右は、「饅頭喰い」(まんじゅうくい・所蔵:丹嘉)です。
饅頭喰いは、「父と母のどちらが好きか?」と尋ねられた子供が、二つの饅頭を握り「どちらの饅頭が美味しい?」と言い返した教訓話から、子供に知恵を授けると言われています。思い起こせば・・・子供の頃、私の家には無かったような気がします。残念・・・ (´・`)

伏見人形出世稲荷跡出土品
伏見人形とは、伏見稲荷大社門前の深草周辺で造られた土人形のことで、別名、稲荷人形、深草人形とも言われています。
もともと深草,桃山丘陵地には、良質の粘土採取場があり,古くから深草瓦に、この土が利用されていました。また、「日本書紀」には,朝廷で使用する土師器をつくるため、山背国俯見から陶工を送り出していたことが記されています。
江戸時代前期に、この土を利用して生産が始まった伏見人形ですが、稲荷詣のお土産品として全国的に有名になり、日本各地の土人形・郷土玩具の原型となりました。一番人気の「布袋さん」を始め、天神・七福神などの神々、力士・役者などの人物、狐・牛・馬・鳥などの動物、蔵・舟などの器物など様々な種類が作られました。(写真左は、現在の人形、右は、出世稲荷跡出土品)
ちなみに、「布袋さん」は初午の日に毎年一体ずつ買い求め、小さいものから順番に七体揃えるのが慣習となっています。(途中で不幸があった場合には、始めからこれを揃え直さなければいけません・・・。)

狛犬伏見人形
写真左は、伏見稲荷大社北側にあたる本町二十丁目で出土した狛犬の土型ですが、ここでは人形の製作に使用されていた多量の土型が出土しました。
また平成19年~20年にかけて行なわれた伏見区総合庁舎の発掘調査では、直径1m~2mほどの井戸や土師器・陶器・磁器・漆器・瓦・箸・籠・人形・木簡・下駄など多くの木製品、金属製品、石製品が発掘されました。(写真右は、出土品の一部)
(2013/2/19投稿)