○室町~桃山の庭
室町の庭は、池泉廻遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん・池を中心に園路を巡らせる庭園)で、簡素を旨とする草庵が流行し、茶道が大成された室町時代(1336~1573)をイメージした茶室(楽水軒)がある他、池の入口に雌滝、奥の方に雄滝、池中央の蓬莱島の奥に三尊石があります。
この「室町~桃山の庭」の作庭にあたったのが、造園家中根金作であり、石組の手法を用いたため、各地の名石に加え、京都新町通の三井邸の庭石600個余りがここに運ばれ、滝口、その他の主要部分となりました。
上の写真の桃山の庭は、枯山水庭園(かれさんすいていえん・水を用いない庭園のこと)で、安土桃山時代(1573~1603)の豪壮な気風を反映しています。桃山の庭の奥の高台には水石亭があります。3月始めという事で、芝はまだ茶色ぽい感じです・・・
○城南離宮の庭
鳥羽離宮時代の様子を再現した枯山水庭園で、玉砂利は離宮の池、緑の濃い部分は陸地、岩組みは殿舎を表わしています。