桃山善光寺(龍雲寺・京都府京都市伏見区桃山毛利長門東町)
桃山善光寺は、京都府立桃山高校の南にある天台宗の寺院です。桃山善光寺の本堂は、醍醐寺の塔頭の建物を移築と言われています。
もともと桃山善光寺は、深草大亀谷敦賀町にありましたが、正徳5年(1715)伏見奉行石川備中守が、徳川綱吉の念持仏であった観音菩薩像を本尊として、現在地に近い三河屋敷町に移築しました。
当時、三河屋敷町周辺は、数千本の桃の木があり、春先は桃花が咲き乱れたと言われています。
明治27年(1894)天皇御料地として買い上げられたため、現在の毛利長門東町に寺地を移しました。桃山善光寺は、花の奇麗な寺院であり、 早春には梅、春は山茱萸(さんしゅゆ)、夏に百日紅(さるすべり)などが見られます。