欣浄寺(ごんじょうじ・京都府京都市伏見区西桝屋町)
欣浄寺は、京阪墨染駅の南西方にある曹洞宗の寺院です。江戸中期の銘をもつ欣浄寺の本尊は、高さ5.3mの「昆盧舎那仏坐像」で、通称「伏見の大仏さん」と呼ばれています。
欣浄寺は、小野小町との悲恋物語で有名な深草少将(寺伝では、深草少将義宣・よしのぶ)の屋敷跡と言われており、ここから山科に住む小町のもとに約百日通ったという伝説「百夜通い(ももよがよい)伝説」が残ってます。
※ 通った場所が随心院周辺とすると、大岩街道経由でマップの徒歩測定距離は約5.5km、片道徒歩1時間10分くらいとなりました・・・
欣浄寺境内には、涙の水と呼ばれる「墨染めの井戸(写真右)」のほか少将塚、小町塚などがあります。
「通う深草、百夜の情、小町恋しの涙の水が、今も湧きます欣浄寺」西条八十(さいじょう やそ)
また、小野小町がここにやって来た際、その美しい姿を池に映して詠んだ「面影の変わらで年のつもれかし、たとひ命に限りありとも」の歌より、欣浄寺にある池は、「姿見の池」と呼ばれています。