○奥社奉拝所
千本鳥居を抜けた場所に、これからの「お山巡拝」の安全を祈願する奥社奉拝所(おくしゃほうはいじょ・通称は、「奥の院」)があり、この社殿の背後に稲荷山三ケ峰があります。社伝によると、明応の遷宮記(1499)に「・・・東ニハ当社奥院トテ命婦形マシマス也」とあり、古くより稲荷大社に奥社奉拝所が設けられていました。
なお、神占石(かみうらいし)である「おもかる石」は、奥社奉拝所の奥にあります。
奥社奉拝所で参拝を済ませ、ここから先に進むと「お山巡り」が始まることになります。
○熊鷹社
新池に面する熊鷹社(くまたかしゃ)は、池に突き出す様に拝所が設けられており、そこに水商売や勝負事にご利益があるという熊鷹大神が祀られています。
写真右の新池は、谺ケ池(こだまがいけ)とも言われており、「行方知れずになった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方角が手がかりとなる」という伝承があります。
○三ツ辻~四ツ辻
三ツ辻は、奥社奉拝所からの正面ルートと、稲荷大社の北西側から登る旧道ルートの合流点(別れ道)です。三ツ辻を山の方へ曲り、緩やかな坂道をしばらく歩くと、待望の四ツ辻に到着します。四ツ辻の古名は、「石灯籠(いしとうろう)」と言い、「見付の峰」とも呼ばれます。
四ツ辻から京都の市街地を一望でき、また広い茶店などがあるので、大半の人がここで休憩をとります。
ここで食事をする時は、やっぱり、きつねうどんにいなり寿司・・・でしょうか・・・ (∩_∩)!
以下、荒神峰、三ノ峰、間ノ峰に続く・・・
※地図赤印は、熊鷹社と新池(谺ケ池)